2015年11月18日、環球網は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のためフィリピンの首都マニラに到着したオバマ米大統領が、真っ先にフィリピン海軍の旗艦を視察し、同国に艦船2隻の供与を申し出たことについて、「中国けん制のシグナルを発した」と報じた。
18日付のフィリピンメディア・philstarは、オバマ大統領が17日、米沿岸警備隊の巡視船1隻と調査船1隻をフィリピンに供与すると宣言したことについて、「その目的は明白だ。南シナ海で使用するためだ」と報じた。
philstarは、オバマ大統領が「ワシントンのマニラに対する約束は揺るぎのないものだ。南シナ海の争いのある海域におけるフィリピンの航行の自由と安全が保障される」と表明したとし、「米国は中国を名指ししていないが、その目的は北京への暗示だ」と指摘した。
フィリピンへの2隻の艦船供与は、2億5900万ドル(約319億円)に上る東南アジア同盟国への「海上安全」計画の一部だ。