韓国で26日、学生に人糞や尿の飲み食いをを強要し、2年間にわたって精神および肉体的な虐待を与えていた元大学教授(52)に、懲役12年の判決が言い渡された。求刑の懲役10年を2年上回る判決で、裁判所は元教授の「想像を絶する残虐行為」は「一種の精神的な殺人といえる」と断じた。
デザイン学校の学生だった被害者(29)が、元教授の虐待から逃れようと自殺をはかったことから、元教授の行為が発覚。元教授は7月に逮捕された。
元教授が、自身の学会事務局でこの学生を雇用し、虐待が始まったという。
公判では、元教授がほかの元学生らに手伝わせて、被害者をバットで殴るなど、虐待の詳細が明らかにされた。ほかにも、被害者に人糞を食べさせたり、被害者の顔をプラスチック袋で覆い、その中に唐辛子スプレーを吹き付けたりしていた。
被害者の元学生は、大学で正規教員の職が得られることを期待して、暴行に耐えていたという。
元教授の虐待を手伝った学生3人にも、それぞれ3~6年の懲役刑が言い渡された。