中国で国家機密を海外に流出させた罪に問われ、1審で懲役7年の実刑判決を受けた著名な女性ジャーナリスト、高瑜氏(71)に対する控訴審の判決公判が26日、北京市高級人民法院(高裁)で開かれた。
高氏の弁護人によると、同法院は1審判決の量刑を見直し、懲役5年の実刑判決(政治権利剥奪1年)を下した。中国は2審制のため刑は確定した。
高氏が身柄を拘束されたのは昨年4月。共産党が2013年に打ち出した思想統制方針に関する内部文書を米国のニュースサイトに提供したとして罪に問われた。
高氏はインターネット上で記事を発信し、中国の民主化や人権擁護を訴えてきたことで知られる。1993年にも拘束され、94年に国家機密漏えい罪で懲役6年の実刑判決を受けた。