京都市伏見区の伏見稲荷大社は３日、初詣の参拝者に授与する縁起物「福かさね」を作る迎春準備を始めた。社務所では、白衣に緋袴（ひばかま）を身に付けた神楽（かぐら）女（め）たちが、稲穂や来年の干支（えと）の申（さる）を描いた絵馬を心を込めて組み合わせた。
福かさねは、五穀豊穣（ほうじょう）や繁栄を象徴する稲穂と開運の絵馬、厄よけの守矢（まもりや）、同大社の神木、スギの枝の「しるしの杉」を束ねて作る。絵馬の申の原画は、今年も日本画家の上村淳之さんと、由里本出さんの２人が描いた。
２０日ごろからはアルバイトも加わり、計約２万組を仕上げる予定。福かさねは、大みそかから初午（はつうま）（来年は２月６日）の間に授与される。