京都府福知山市動物園(同市猪崎)のシロテテナガザル「桃太郎」が、申(さる)年の2016年の年賀状づくりで人気を集めている。来園者が腕に抱いたまま記念写真を撮れる動物園は全国でも珍しく、遠方から訪れる人も相次いでいる。
桃太郎は1歳の雄。母親の母乳が出なかったため、二本松俊邦園長(70)が親代わりとなって育てた。オムツ姿で園内を遊び回っており、人に慣れているので来園者と一緒に写真撮影もできる。
園によると、桃太郎目当ての来園は10月以降増えており、東京や大阪、名古屋などからも年賀状の写真撮影に関する問い合わせがあるという。兵庫県伊丹市から家族3人で訪れた今西茜さん(35)は「デザイン要らずで年賀状が作れる。これで良い年を迎えられそう」とにっこり。二本松園長は「家族の新年のあいさつに加えてもらい、桃太郎も喜んでいるはず」と話す。水曜休園。