クリスマスシーズンに向けて海外から英国に輸入された自走式の電動2輪スクーター「ホバーボード」について、英安全当局が爆発の危険性を指摘した。10月中旬以降、英国に輸入されたホバーボードは約90%が押収されている。
ホバーボードは今年のクリスマス商戦で人気商品になることを見越して、小売り各社が大量の在庫を確保している。しかし安全当局は1万5000台について、プラグの欠陥が原因で「過熱して爆発したり発火したりする危険がある」と指摘した。
押収されたのはほとんどが、インターネットで購入され、再販されていた製品だった。当局によれば、こうした製品はヒューズが欠落していて、充電が完了した後も電源コンセントを入れたままにしておくと過熱する恐れがあるという。
爆発の危険があるのはインターネットで売買されている製品にとどまらない。
小売り大手の英ハルフォーズは11月、「エアランナー・セルフバランスボード」3モデルについて、プラグが英国の安全基準を満たしていなかったとしてリコールを発表していた。
量販店コストコホールセールもエアランナーの一部モデルに感電の危険があるとして、購入者に交換用のプラグを提供している。
ロンドン警察は10月、公道や歩道でのホバーボード使用を禁止すると発表した。
米国ではニューヨーク州が禁止に踏み切る一方、カリフォルニア州は来年1月1日から自転車道での利用を解禁する方針を打ち出した。