オーストリアで5日、ドナウ川に大量のユーロ紙幣が浮いているのが発見され、騒ぎになっている。川を流れてきたのは100ユーロ紙幣と500ユーロ紙幣で、総額10万ユーロ(約1300万円)以上という。
地元紙「エステライヒ」によると、ある1人の青年が川を漂っている紙幣を発見、川に飛び込んで紙幣を回収した。川沿いにいた人々は、青年が自殺を図ろうとしていると勘違いし、警察に通報したという。
警察当局は、今のところ犯罪行為との関連性は見つかっていないとしているが、紙幣が川を流れていた理由は不明だという。
紙幣を見つけた青年は分け前を要求している。オーストリアでは、現金を拾って警察に届けた人は、総額の5─10%を請求できる。1年たっても持ち主が現れなかった場合には、全額を受け取る権利がある。
警察当局は「青年は、警察に届けようとしていたと主張している。ただ問題は、発見したのが警察か青年かという点だ」としている。