東京都千代田区の靖国神社内の公衆トイレで11月、爆発音がして不審物が見つかった事件で、警視庁は9日、神社周辺の防犯カメラに姿が映り、事件直後に韓国に帰国していた韓国籍の男(27)について、建造物侵入容疑で逮捕状を請求した。
事件は11月23日午前10時ごろ発生。靖国神社南門に近い公衆トイレの個室で爆発音があった。個室の天井には約30センチ四方の穴が開き、固形物が詰められたパイプや、デジタル式タイマーが見つかった。遺留品の乾電池にはハングルでの注意書きがあったことが判明した。
捜査関係者によると、爆発音とほぼ同時刻、現場周辺の防犯カメラに袋を持った不審な男が写っており、その後、公安部が神社外部の防犯カメラの映像を分析した結果、徒歩で千代田区内のホテルに移動していたことが判明した。情報を基にホテルを家宅捜索したが、男は立ち去った後だった。出入国記録などを調べた結果、その日のうちに韓国に渡航していたという。
男は11月中旬から下旬ごろ、羽田空港を経て日本に入国していた。