米軍主導の有志連合の報道担当者は13日までに、イラクで今年11月下旬に実行した空爆で過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の「財務相」とされるアブ・サレー幹部を殺害したと報告した。
報道担当のウォーレン大佐は記者会見で、同幹部はISISによる資金調達活動の中で最も高位にあり経験に富む構成員の1人だったと指摘。以前は国際テロ組織アルカイダに属していたことも明らかにした。
サレー幹部死亡の確認方法などには触れなかった。
有志連合によるISISの資金調達担当の構成員の殺害は過去3カ月間で3人目。同大佐はこれら3人の抹消でISISが資金づくりに必要な知識の不足などに直面しているとの見方を示した。
また、イラク内で最近ISISの幹部2人を殺害したことも発表。この2人は強奪と情報伝達、構成員らや兵器の移動を取り仕切っていたとされる。
米財務省は10日、他国と協力してISISへの資金流入を封じる対策を発表。銀行閉鎖、個人への制裁や国境周辺での取引取り締まりなどを盛り込んでいた。