BBCによると、日本の通信最大手・NTTの子会社NTTレゾナントが日本を訪れる中国人観光客向けにショッピングサイトを設立する。中国で前もって予約した商品を日本で受け取ることができるようになる。9日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。
NTTレゾナントの若井昌宏社長によると、サイトは中国本土で使われている中国語簡体字を使い、中国人観光客が日本を訪れる前から、日本で購入しようとしている商品を予約購入できるサービスを提供する。
取り扱う商品の多くは中国人に人気のステンレスボトルや炊飯器、ドライヤーなどの製品で、クレジットカードを使って免税価格で決済でき、帰国する直前にパスポートやレシートを見せることで商品を空港で受け取れるようになる。
羽田空港で試験的に実施し、反応が良ければ成田空港や関西国際空港にもサービスを広げる。将来的には台湾や香港で使われている中国語繁体字や他のアジア言語にも対応させる計画だとしている。
日本観光協会の調べでは、中国人観光客の多くが日本を訪れる目的として挙げるのがショッピングで、一度に大量購入する行為は「爆買い」と呼ばれている。しかし、欲しいと思っていた商品が売り切れだったり、商品をよく見る時間がなかったりする観光客も少なくなく、そうした人からの要望に応える形のサービスになる。