バラク・オバマ米大統領は14日、IS掃討に向けた新たな決意を表明する声明を発表し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の幹部の殺害と、イラク・シリア両国での支配地域の奪還を進めていくと宣言した。
オバマ大統領は、同省で国家安全保障会議を開いた後、普段より厳しい口調で読み上げた声明で、米国とその同盟国はイラクとシリアでISに対し攻勢を仕掛けていると説明。一方で、対IS戦での進展をより速く得られるようにしていく必要があることを認めた。
米カリフォルニア州サンバーナーディーノで今月2日、ISに感化されたとみられる銃乱射事件が起き、大統領の対IS戦略に改めて疑問が突き付けられて以来、オバマ大統領が演説を行ったのは2度目。
大統領は「これまで以上にISIL(ISの別称)に激しい打撃を与えている」と強調。有志連合による作戦でこれまでにISメンバー8人を殺害したと指摘した上で、「ISILの幹部らに逃げ場はない。彼らに送るメッセージは、『次はお前だ』という単純なものだ」と語った。