英メディアは14日、韓国は世界で自殺率が最も高い国の一つである。サラリーマンがストレスを感じるのはよくあることだ。従業員に命の大切さを実感させようと、一部の韓国企業は従業員が参加して模擬葬式を行い、従業員らに死を体験させた。
韓国ソウルのある心理療法センターは死の体験学習を通じて人々のストレスを解消し、自殺を思いとどまることに取り組んでいる。参加した従業員らは棺おけの中に横たわり、じっと天井を見つめている。周りの照明が次第に暗くなり、帽子を被った黒い服の“死亡の天使”を務める人が棺おけの蓋をする。真っ暗になった後、従業員らは人生の意義を考え直す。死の体験は10分間にわたる。棺おけに納められた人は通風孔を通じて呼吸できる。
心理療法センターの経営者、鄭永門さんは「死の体験学習である模擬葬式を経験した人が、これから避けられない困難をしっかり受け止める事ができるようになることが狙いだ」と語った。
経済協力開発機構(OECD)の加盟国34カ国のうち、韓国の自殺率は最も高い。データによれば、韓国で現在、毎日40人が自殺する。世界保健機関の統計では、昨年、韓国で10万人に28.5人が自殺し、10年前に比べ、26.5%増えた。