震災から3年、台湾・台北で復興関連の映画上映会
東日本大震災の発生から3年になるのを前に、台北で来月、被災地の復興などを扱った日本映画の特別上映会が開催される。日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所(大使館に相当)内の文化ホールで上映されるのは、ドキュメンタリーの「がんばっぺ フラガール!〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜」(2011年)と劇映画の「カルテット!」(2012年)の2作品。来月の9日と11日にそれぞれ1回ずつ上映される。
裕隆汽車、コンパクトカー市場で優勢
裕隆汽車(日産系)は、セントラの販売が好調なことからコンパクトカーを積極的に市場へ投入していく。裕隆の現在の市場シェアは11%を超えており、3月中旬にはリヴィナ、そしてマーチの特別仕様車販売で、全車種での市場シェア12%を目指す。和泰汽車(トヨタ系)も4月1日にはヴィオスを公開することから、昨年末の1800cc車の激戦に次ぐシェア争いとなる。主力車種の価格は低く抑えられ利幅は薄いものの、市場の拡大を後押ししている。
52人の死刑執行がまだ
国民党の呉育昇・立法委員は25日、立法院で質問に立ち、羅瑩雪・法務部長が就任5カ月になるのに死刑執行がないのは何故かと質問した。羅・法務部長は「慎重に死刑執行を探っており、手続き通りに進めている」と答えた。台湾では現在、死刑囚が52人いる。江宜樺・行政院長は「死刑の執行は適宜に行っているが、何時執行するかは羅・法務部長が決定する」と答えた。
第2次内閣改造人事を発表
第2次内閣改造人事が浮上した。行政院は26日、6人の部長級の人事異動を発表する。行政院政務委員(国務相に相当)の張善政氏が科技部長に横滑りし、江宜樺・行政院長との不仲が際立っている内政部長の李鴻源氏が更迭されることが確定した。江・行政院長は李氏を政務委員に横滑りさせる意向だったが、李氏がこれを拒否し、内閣を去ることになった。次期内政部長の人選は未定。
連勝文がインサイダー取引疑惑に反論
台北市の圓環公園で台北市長選挙に立候補宣言した国民党の連勝文氏がインサイダー取引で利益を得たと報道されたことで25日、「台湾証券市場での発行を促そうと、バイオ企業を紹介し、上場に成功した。まだ1株も売っていない。どこがインサイダー取引なのか」と反撃した。バイオ企業とは中国の金衛医療公司。連氏は同社の7%を持っている。連氏が立候補を表明してすぐ2日連続でストップ高を付けた。
紙製パンダの大群、今度は台北101付近に出現
台北101ビルに程近い信義公民会館に24日午後、紙製のパンダ1200頭が突如現れ、大勢の市民や観光客を楽しませた。これは「パンダ・オン・ツアー」と題した屋外パブリックアート展示のPRのため行われたもの。台北市庁舎前の市民広場などで28日から始まる本格展示では、フランスの芸術家、ポロ・グランジョン氏がデザインした紙製パンダ1600頭のほか、タイワンツキノワグマ(台湾黒熊)のペーパークラフト200体も登場する予定。
厳しい寒さでマンゴー生産量減少、日本輸出にも影響か
寒波の相次ぐ襲来で台湾の名産品、愛文マンゴーの栽培に影響が出ている。枋山農会(農協)によると、マンゴーは12月が花のシーズンだが昨年は低温が続き、例え受粉していたとしても、実が大きく育たない可能性があるという。マンゴーは毎年5月ごろから収穫シーズンを迎えるが、屏東県産マンゴーの減産が予想されており、日本への出荷量も減少するのではないかと見られている。
日本時代の面影残る木造「日南駅」の観光施設供用開始へ
台中市の史跡として認定されている「日南駅」は日本統治時代の1922年に開業、皇室に献納されるお米の集散地として名を馳せた。この魅力的な地域資源をより多くの人々に知ってもらい、皇室への御用米輸送で栄えた当時の街並みを再現しようと、地元では昨年政府の助成金を受けて「日南駅道」の建設を進めてきた。4月末に供用開始の予定だ。供用開始を祝う式典に合わせて、台鉄SL列車の運行に向けた話が浮上している。
キム・ヨナは「実際は金メダル」、韓国テレビ局がわざわざ注釈
台湾の東森テレビ(電子版)によると、ソチ冬季五輪でロシアのソトニコワに敗れ、銀メダルに終わったキム・ヨナについて、韓国メディアがわざわざ「実際は金メダル」と注釈をつけて報じていたことが分かった。26日付で中国新聞網が伝えた。
韓国の3大テレビ局の1つであるKBSは24日、ソチ五輪の総括として韓国選手のメダル獲得数を報じた際、キム・ヨナの銀メダルにわざわざ「(実際は金メダル)」と注釈をつけた。結果は銀だったが、真の金メダリストはキム・ヨナだと言いたかったようだ。
韓国の多くのネットユーザーも、ソトニコワが金メダルを獲得したことに納得していない。「採点が公正ではなかった」として、再判定を求める署名活動を展開し、多くの署名を集めた。台湾のネット上ではこうした動きについて、「韓国人って負けず嫌い」「テレビ局は『精神勝利法』を実践した」といった感想を寄せている。
台湾映画「KANO」、セリフの9割が日本語で「日本に媚びている」と非難相次ぐ
「海角七号 君想う、国境の南」で一躍注目を集めた台湾の魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督がプロデュースした新作「KANO(原題)」が、「日本に媚びている」と批判が上がっている。26日付で台海網が伝えた。
本作は日本統治時代に台湾代表として甲子園に出場した「嘉義農林高校(嘉農)」の実話がベースとなっており、永瀬正敏、坂井真紀、大沢たかおら日本人キャストも多数出演、セリフの9割が日本語という作品。これが「日本に媚びている」「日本統治時代を美化している」として、「台湾の映画賞にノミネートする資格はない」と批判されている。
ウェイ監督は本作について、「過去1年、台湾の政治や社会は不安定だった。この作品を通じて皆さんが少しでも未来に期待を抱いてくれることを願っている」と語ったが、ネット上では「何を期待するのか?日本人にもう1度統治してもらうことか?」との反論が噴出している。
<中国防空圏>東シナ海に「行動宣言」を 台湾総統呼び掛け
中国が沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海に防空識別圏を設定したことをめぐり、台湾の馬英九総統は26日、東シナ海上空と海域について「東シナ海行動宣言」を制定し、迅速に多国間協議メカニズムを設立するよう呼びかけた。中国の識別圏は一部が台湾とも重複している。
馬総統は2012年に「東シナ海平和イニシアチブ」を提唱。尖閣の争いを棚上げし、関係各国による資源共同開発を呼びかけたことがある。
南シナ海では02年、領有権紛争を抱える中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が武力行使禁止や資源共同開発などを盛り込んだ「南シナ海行動宣言」に署名している。
台湾・八大、TBSと提携 韓流チャンネルに日本ドラマ枠設ける
台湾での韓流ブームを受け、長年数多くの韓国ドラマを放映し続けてきた八大電視が25日、日本のTBSテレビと提携関係を結んだ。同局では来月17日から毎晩11時に「TBS劇場」とする専門枠を設け、その皮切りに人気ドラマの「半沢直樹」を放送する。台湾の複数メディアが伝えた。
台湾では日本との断交後、海賊版ビデオによるドラマ視聴の時代を経て日本語の放送が1993年に全面解禁となってからは本格的な日本ドラマのブームに突入した。その数年後から台湾でも他のアジア各国と同様、徐々に起こった韓流ブームで、のちに各局は競って韓国ドラマを放映し続けるようになる。しかし、最近はインターネットで先に観てしまうファンが多く、八大では購入費用の決して安くなかった「ただ君だけ」(ソン・ヘギョ)、「会いたい」(パク・ウチョン)、「野王」(クォン・サンウ)などの視聴率の不振に最近も頭を痛めていた。
そこで、八大では「半沢直樹」や「家政婦のミタ」などのような日本の超人気ドラマをテコに一部方向転換をはかり、これまでほとんど緯来電視日本チャンネルの独占状態だった日本ドラマの視聴者を呼び寄せられればと考えており、一方のTBSでも八大の同局枠設定でブームが去って久しい日本ドラマファンの掘り起こしにつながることを期待している。
八大では「JIN-仁-」シリーズや「新参者」などの購入も検討しており、またネットでのドラマ視聴に対抗するため、字幕など技術的な課題の克服で日本との同日放送を固定化すれば日本語解禁以来20年目の快挙となるという。さらに、同局では長澤まさみの「ショコラ」撮影や大沢たかおらの台湾野球映画「KANO」出演、AKIRAや城田優の「GTO Taiwan」の台湾ロケなど、最近の日本の俳優のアジア進出に注目しており、将来は日本ドラマの放映にとどまらず、日台合作などで台湾ドラマを一層盛り上げたいとしている。