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イスラム国、鳥で爆弾テロか

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ニューヨーク発のインターネットニュースメディア『vocativ.com』が、IS(イスラム国)が鳥を利用して爆弾テロを起こす可能性があるとこのほど報じた。これを受け、一部の人々の間からは「その手口はイギリスで2010年に公開されたある映画にそっくり」との声があがっているもようだ。

インターネットニュースメディアの『vocativ.com』によれば、メッセージアプリ「Telegram」を使用してIS(イスラム国)に“鳥を利用すれば爆弾テロは簡単に実行できる”などという話を持ち掛けたのは、ISの思想に深く傾倒しているというあるシンパ(共鳴者)。尿素で超軽量の爆弾をこしらえ、鳥の首に巻き付けて飛ばすその作戦は“A New Way To Down Warplanes”と呼ばれ、ターゲットはどうやら戦闘機であるようだ。

ただし頭のよい鳥でなければ任務を完璧に遂行するには至るまい。ハヤブサやハゲワシがベストであるとして、メッセージではどうやってその鳥を密輸入するかについても論じられたという。ただし、シンパのその提案には何時間たってもコメントする者が現れなかったことは救いである。捕虜の処刑については、斬首や火あぶりばかりか檻に生きたまま入れて水に沈める、爆弾を積んだ船に乗せて川に送り出すなど手口が多様化しているIS。新しいアイデアを受け付けていないと言えば嘘になるであろう。

何の罪もない動物を人間の争いの場に巻き込むのはあまりにも残酷で卑怯な話だが、中国の英字メディア『en.yibada.com』は、皮肉なことにイギリスで2010年に公開された映画『フォー・ライオンズ(原題:Four Lions)』にそうしたシーンが登場すると報じている。イングランド北部のムスリムの男性4人が“ジハード”と称した自爆テロを計画するが、その中でカラスの首に爆弾を吊り下げ、「これを遂行したら天国が待っているからな」となだめ、ターゲットに向けて飛ぶよう命じるのだ。イギリスばかりではない。第二次世界大戦では米国もコウモリ爆弾やハト誘導ミサイルなどの実験を行っていたという。

忘れてならないのは、10月31日にエジプトのシナイ半島で224人を乗せたロシア旅客機が爆弾により墜落させられた事件。その後ISは機関誌『ダビク』で、シュウェップス・ゴールドというジュースの空き缶と針金、小さなスイッチでできた非常に簡易な「IED」という爆弾を用いたことを写真で発表し、「こんなもので飛行機が落とせるのか」と人々を震撼させている。




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