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ニューデリー強姦事件、加害グループの元少年が釈放

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インドの首都ニューデリーで2012年に起きたバス車内での集団強姦(ごうかん)事件で、加害者グループの1人で当時17歳だった元少年が20日、3年間の収監期間を終えて釈放された。インド政府の当局者が語った。

ニューデリー当局の広報担当者が同日、CNNに語ったところによると、元少年は非公開の場所へ移された。今後も監視は続けられるが、身柄は拘束されていないという。

インドの少年法では、未成年者に科される収監期間は最長で3年とされる。政府は元少年の釈放に反対していたが、ニューデリーの高等裁判所は18日、拘束期間の延長は認められないとの判断を下した。

事件の加害者グループ6人のうち、1人は獄中で死亡し、残る4人には死刑が言い渡されている。元少年は事件当時、18歳になる直前だった。

裁判所に集まったのは少数の弁護士やジャーナリストのみ。事件で死亡した女性の母親は「犯罪の勝ち、私たちの負けだ」と語り、「3年間の努力は実らなかった」「娘や私の苦しみを理解してもらえれば、犯人が釈放されることにはならなかったはずなのに」と肩を落とした。

母親は16日、事件から3年を迎えニューデリーで開かれた式典で、女性の名前を初めて公表していた。同国では強姦事件の被害者の名前が公にされることはないが、母親は「なぜ隠す必要があるのか。なぜ恥じる必要があるのか」と問い掛けた。

インド議会には、凶悪犯罪を少年法の対象外とする法案が出されたものの、棚上げにされた。事件直後には女性への暴力に抗議し、法的、社会的な改革を求める声が強まったが、結局は何も変わらないとの失望感が広がっている。





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