今年の「ミス・アメリカ」コンテストに米自治領プエルトリコ代表として出場した女性が、ツイッターにイスラム教徒を敵視するメッセージを書き込んだとして、無期限の資格停止処分を受けた。
問題になったのは、ミス・プエルトリコのデスティニー・べレスさんが先週投稿した一連のツイートだ。
米大統領選で共和党の指名獲得を目指す実業家ドナルド・トランプ氏がイスラム教徒の入国禁止を主張したことに対し、映画監督のマイケル・ムーア氏が先週から「我々はみんなムスリム(イスラム教徒)」とのメッセージを掲げようと呼び掛けているが、べレスさんはツイッター上でムーア氏に反論した。
べレスさんのツイッター・ページはその後削除されたが、CNNが入手したスクリーン・ショットによると、「ムスリムは憲法を悪用して米国をテロの恐怖に陥れている」などと書かれていた。
ミス・プエルトリコの事務局は20日までに、こうした発言は事務局の理念に反するとの声明を発表。べレスさんの資格を無期限に停止すると表明した。
声明には、べレスさんからの謝罪の言葉も含まれていた。べレスさんは「弱い者いじめに立ち向かうのが私の信条。だれかをいじめるなんて一番したくなかったことです」と述べている。
ミス・アメリカ事務局も声明で、べレスさんの発言について「同意、容認、支持しない」と断言し、プエルトリコの事務局と協力して問題の解決に努めていると強調した。