カナダの子どもたちが、ホームレスのために街中の柱に防寒具を巻くというナイスアイデアなチャリティー活動を行った。
カナダ・ノバスコシア州ハリファックスで、ホームレスたちに防寒着を寄付するため、子どもたちが街灯や道路標識の柱に、コートや手袋、マフラーなどを巻いた。母親のひとりであるタラ・アトキンス・スミスさんは毎年、防寒着の寄付を募り、恵まれない人に提供する活動を行ってきた。
昨年はトロントで行われたが、今年はハリファックスで寄付活動を行うことに。タラさんの娘のジェイダちゃん(8)が、7人の友達と誕生日を祝うためにハリファックスを旅行で訪れるタイミングで、「子どもたちに価値のある人生経験をさせる機会にもなる」と考え、子どもたちをチャリティー活動に参加させることにしたそうだ。
今年はFacebookで寄付を呼びかけたところ、自宅に大量の防寒着が集まったという。子どもたちはそれらのコートを街頭でホームレスに配り、残りは「わたしは迷子ではありません。もし寒さにこごえているのであれば、暖かく過ごすために使ってください」と書かれたタグを付けて、街灯柱に巻きつけて回った。子どもたちにとって、寒さが厳しい冬に路上で過ごさなければならないホームレスの苦しい状況を、より理解するきっかけにもなったようだ。
なお防寒着は、翌朝までに全てなくなっていたとか。実際にホームレスが使用しているかわからないが、タラさんは気にしていない。そういった人々に限らず、上着が必要でも金銭的な余裕がなくて買えない人もいるかもしれない、と考えているからだ。
「常に発見されやすい場所で"助け"を提供したかった。誰にも希望を失ってほしくないから」
この活動を撮影した写真はFacebook上で約8千回シェアされ、約1万の「いいね」が集まっている。「より多くの人々が貢献できるように、活動が広く認知されてほしい」と願っているというタラさんは、すでに来年の計画を立て始めており、寄付をしてくれた人にファストフードのギフトカード5ドル分をプレゼントすることなども検討中だそうだ。