米ルイジアナ州の男性警官がパトカーの運転席横の窓ガラスを開けて路上を巡回中、「フクロウ」1羽が突然飛び込んできて、翼、かぎづめやくちばしで頭部などに攻撃を受ける災難にこのほど遭遇した。
フクロウの突撃で同州コビントン警察に所属する警官は運転の操作が一時出来なくなり、樹木との衝突を避けて道路端の溝に車体を突っ込んでいた。クリスマスイブの24日未明に起きた珍事で、車を離れた警官はフクロウが車外に出て、闇の中に消えるのを約45分間待ち続けていたという。
警官は軽いひっかき傷を負い、破傷風予防の接種を受け、抗生物質も服用した。この後、残っていた任務をこなしたという。
CNN系列局WVUEの取材に、最初はフットボールのボールが顔面横に当たったと思い込んだが、その後、頭の後部をひっかいたり、つつくような感触を覚えたと振り返った。
同警察署の署長は25日早朝、フクロウが原因で車を衝突させたとの報告をメールで受けたが、最初は悪ふざけかと思ったという。しかし、被害に遭った警官が装着していたビデオカメラの映像を見て、現実に起きた出来事と知らされた。
警官の同僚は今回の珍事の発生を思い出にするため、警官が深夜の当番勤務の際に携行させるぬいぐるみのフクロウを贈呈したという。
ビデオ映像を調べた野生生物保護などの団体は、襲ったのはアメリカフクロウと断定した。このフクロウのその後の消息は不明となっている。