故意に車などにぶつかって交通事故を起こし、治療費や慰謝料の類いを請求する“当たり屋”と呼ばれる人々がいるが、中国では先日、ある当たり屋が注目を集める一件が起きた。というのも、当たり屋らしからぬ“ダメっぷり”が際立っていたためだ。
中国メディア・光明網などによると、この当たり屋が目撃されたのは先日、広東省広州市花都区の獅嶺鎮。ネットに公開されている映像には当たり屋の行動が一部始終収められているが、この男性、走行中の高級車に果敢に身を投げ出すも、飛び出しのタイミングや動作が不自然で、ターゲットの車に次々と避けられてしまうのだ。
男性は失敗すると、何事もなかったかのように立ち上がり、すぐに新たなターゲット探しを始めるが、それでも立て続けに失敗。結局5回連続で失敗し、ついには徐行中のトラックの下に自ら寝そべるという大胆な行為に出た。しかし、その決死の覚悟ですらも通行人から「危ない! 停車して!」などと“横やり”が入り、男性はこの日“仕事”をあきらめるしかなかったという。
当たり屋とは言え、走行中の車に自ら身を投げ出す行為は恐ろしいもの。そのため、今回の一件を通じて「当たり屋と言えどもやはり命が惜しいんだ」「当たり屋って簡単な仕事かと思っていたけど、結構難しそうだ」などと新鮮な驚きを覚える人が多かったようだ。