人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカス監督は2日までに、同シリーズの最新作を批判したインタビューの中で米ディズニー社を「白人の奴隷商人」になぞらえたことについて、謝罪する声明を出した。ディズニー社は2012年、ルーカス氏の会社から「スター・ウォーズ」の版権を買い取っていた。
ルーカス氏は先月、インタビューの中で、ディズニー社による同シリーズの買収について、「離別」と言及。
「スター・ウォーズの映画はどれも私の子どもだ。愛しているよ。私が作ったもので、本当に親密な関係にある」としたうえで、「映画をあの白人の奴隷商人たちに売り、持って行かれてしまった。それに・・・」と述べていた。ルーカス氏は笑い声を上げ、発言は途切れていた。
これについてルーカス氏は12月31日、発言の趣旨を「明確にする」とした声明を発表。「私は誤った言い方をし、非常に不適切な比喩を使ってしまった。これに関して謝罪する」と述べた。
ディズニー社については、「シリーズを手がけ拡張していくうえで素晴らしい仕事をしている」としている。
ディズニー社が手がけたスター・ウォーズの最新作「フォースの覚醒」は、J・J・エイブラムス氏が監督し、12月18日に公開された。興行収入で従来の記録の数々を破る勢いで、批評家からの評価も高い。
だが、ルーカス氏は先のインタビューで、「彼らはレトロ風の映画にしたがっていた。それは好きではない」と指摘。自身はどの映画でも、従来とはまったく異なる新しい趣向に挑んできたと述べていた。