イスラエル中部テルアビブ市内のパブ付近で1日、男が自動銃を発砲し、イスラエル人2人を殺害、少なくとも7人にけがを負わせたうえ、逃亡した。警察が男の行方を追っている。
国家警察のミッキー・ローゼンフェルド報道官によると、事件が発生したのは飲食店などが立ち並ぶディゼンゴフ通りにあるパブの前。男は午後2時40分ごろ、歩道から15発以上を「さまざまな方向に」発砲した。
ローゼンフェルド報道官によれば、警察は逃げた男の行方を追い、地中海沿いの約3キロにわたる一帯を捜索。検問所も設けられた。警察はテロ攻撃なのかどうか特定を急いでいるという。
イスラエルのニュースで放映された監視カメラ2台の映像には、襲撃の前とその最中とみられる男の姿が捉えられていた。
襲撃前の様子を映したビデオでは、男は店の中で銃とみられるものを取り出し、店外に出て狙いを定めている。別の男性が走りすぎると、男はおそらく銃を向けたまま、それに合わせて横にステップを踏んだ。
もう片方のビデオでは、店外で発砲中の男の姿を撮影。危険を察知した付近の客らが、店の屋外座席とみられる場所から急いで逃げている。
イスラエルとパレスチナの間では最近、緊張が高まっており、市民やイスラエル軍兵士への刃物による攻撃などが相次いでいた。イスラエルのネタニヤフ首相は一連の攻撃を「テロの波」と批判する一方、パレスチナ当局者はイスラエルの対応についてやり過ぎだと主張している。