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新幹線の洗面台「飲み水ではありません」どんな水?

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お正月休み、帰省で新幹線に乗った人も多いはず。ところで、新幹線や特急の洗面所では「飲み水ではありません」というシールを見かけます。飲んだらダメだけど、うがいはいいの? 洗面所で使われている水について調べてみました。

普通の水道水を使用

 JR東日本によると、洗面台で使われている水は、家庭用と同じ水道水や井戸水です。床下にタンクがある新幹線は水道水で、1日に1回程度、東京や仙台の車両基地で水を入れ替えています。特急などでは数日ごとに継ぎ足すことが多いそうです。

 同社の広報担当者は「タンクに入れることで飲用に適さなくなる可能性があります」と話しています。

塩素の濃度が問題

 なぜ、飲用に適さなくなるのでしょうか。理由は塩素です。水道水には、細菌の繁殖を防ぐために塩素が含まれています。水道法は、安全な水の基準として、蛇口時点で水1リットルに塩素を0.1ミリグラム以上含むよう水道事業者に求めています。

 ただ、塩素は時間とともに蒸発するため、タンク貯水中に基準値を下回る可能性が出てきます。JR各社は、貯水後の濃度検査をしていないので、うがい程度なら大丈夫とも言い切れないようです。



実験では1日もたなかった例も

 JR各社では、洗面台の水による健康被害は確認していません。ただ、JR中央線の列車に使う井戸水から一時的に大腸菌を検出。塩素で滅菌したこともありました。

 仙台市水道局の実験では、くみ置きした水が飲めるのは夏場の日陰で4日間。日なたでは1日ともたなかったそうです。




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