広島からポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた前田健太投手(27)が1日(同2日)にドジャースと契約合意した。複数の米メディアは8年契約で基本年俸は2400万ドル(約28億8000万円)で各年に1000万~1200万ドル(約12億円~約14億4000万円)の出来高が付くと報じていたが、ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者は自身のツイッターで「8年契約で2500万ドル(約30億円)だ」と明かした。同時に「出来高が大きいギャンブル」と懸念を示した。
出来高重視でベースを抑えられた異例の契約となったのは日本人投手、そして前田に不安材料があるからだという。
入札金5111万ドル(約60億円=当時)で6年総額5200万ドル(約60億8000万円=同)でレッドソックスと契約した松坂、入札金5170万3411ドル(約40億3300万円=同)に加え、6年総額6000万ドル(約48億円=同)でレンジャーズ入りしたダルビッシュは右ヒジのトミー・ジョン手術を受けた。ヤンキースと譲渡金2000万ドル(約20億8000万円=同)に7年総額1億5500万ドル(約161億円=同)で契約した田中も右ヒジを痛めて離脱した。巨額の費用に見合った結果は残せていない。「彼らより線が細く、耐久性が不安視されている前田はそれ以上の契約を勝ち取れない」(メジャー関係者)
ドジャースは「どうせケガをするんだろう」と、故障での離脱を念頭に置き、活躍してくれれば払うよというわけだ。足元を見られた格好の前田。結果を出し続けて“がっぽり”稼ぐしかない。