米華字メディア・多維新聞は、中国政府に批判的な書籍を出版・販売する香港の書店関係者が相次ぎ失踪した問題について、中国外交部の報道官が初めて言及したと報じた。
香港メディアの報道によると、香港の銅鑼湾書店の株主、李波(リー・ボー)氏は先月30日に失踪したとされ、また書店関係者4人もここ数カ月、行方が分からなくなっている。香港の警察当局によると、李氏の妻は今月4日、李氏から「自分の意志で中国本土に渡り、関係部門の調査に協力している」と直筆で書かれたファクスを受け取ったとして、捜索願を取り下げた。英外務省は、不明者の1人が英国籍だとし、深刻な懸念を示した。
この問題について、中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は5日の定例会見で、「関連状況を把握していないのでコメントすることはない」とした上で、「香港は中国の特別行政区であり、香港の事務は中国の内政に属する。いかなる国も干渉する権利を持たない」と強調した。