現代では、かつて女性が参入していなかった職業・分野でも、数多くの女性が活躍するようになった。しかし、いまだに女性の姿を見かけることが少ない職種も存在する。
その代表的な仕事に寿司職人が挙げられるが、秋葉原に職人が全員女性だという「なでしこ寿司」がオープン。海外で、「いよいよ日本で、女性が寿司を握ることになったか!」と、大きな注目を集めているのだ。
・女性の寿司職人が握る ‟なでしこ寿司”
筆者は、日本では女性の寿司職人を見たことがないが、かつて住んでいたロサンゼルスでは、数人の女寿司職人を見たことがある。しかも日本人だけではなく、アメリカ人やメキシコ人の女性が寿司を握っていたのだ。そんな訳で、海外の人からしてみたら、「やっと日本でも、女性が寿司職人の世界に参入したのか!」といった感じなのかもしれない。
そして、海外で話題となっている「なでしこ寿司」は2010年9月に秋葉原にオープンし、寿司職人はもちろんのことスタッフ全員が女性なのである!
・女性ならではのサービスが特徴!
‟オタク&カワイイ” 文化の発信地、秋葉原に店舗を構えるなでしこ寿司では、女性ならではの気配りや心遣いを目指したサービスと、築地市場から仕入れた新鮮なネタでお客様を迎えているそう。
男性に独占されていた職種にあえてチャレンジし、しかも、女性だけで店を切り盛りしているなんて最高にカッコイイ!! メニューには本格的な握り寿司コースの他に、通常の寿司屋には絶対なさそうな、可愛らしいデコ巻やデコちらし寿司も取り揃えている。
・どうしてもやりたい仕事なら性差を超えられる!!
海外メディアのインタビューでなでしこ寿司のちづ店長は、女寿司職人として働くことについて次のように語っている。
「自信を持つことが全てです。勤務時間が長くてキツイ仕事なので、女性には無理だと思われています。ですが、どうしてもやりたい仕事なら、性差を超えられるはずです」
きちんと仕事をこなせる能力があるのなら、どんな仕事でも性別で区別されるべきではない、と筆者も彼女の意見に賛成だ。
女性だけの寿司屋が、5年も前にオープンしていたとは驚きである。東京へ行く機会があったら、ぜひともなでしこ寿司に足を運んでみたいと思う。