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国学院久我山、初の決勝進出!途中出場の戸田がロスタイム劇弾

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準決勝2試合が行われ、国学院久我山(東京A)は青森山田(青森)に2―1で逆転勝ちし、同校初、東京勢17大会ぶりの決勝進出を決めた。1―1の後半ロスタイム、途中出場のDF戸田佳佑(2年)が劇的な決勝ゴールを決め、準優勝経験のある強豪を撃破した。国立競技場が改修中のため、11日の決勝も埼玉スタジアムで行われる。

 歓喜に沸くスタンドに向かってヒーローは思わず駆け出した。あふれる感情を抑えきれない。同校初の全校応援で訪れたのは約2500人。最高の瞬間を戸田が分かち合った。ドラマが起きたのはPK戦突入目前の後半48分。右CKのこぼれ球を左サイドを駆け上がった山本がダイレクトで狙った。鋭いミドルシュートに反応したのが背番13だ。ゴール前に詰めていた戸田は右足でコースを変え、ネットを揺らす。劇的なゴールは同校初の決勝進出をたぐり寄せた。

 「最高にうれしい。(山本)研くんが前半もああいう状態で打ったので(ボールが)絶対来るだろうなと思った。(清水監督から)“高い位置で勝負してこい”と言われたので、点を取ることしか考えていなかった」

 ここまで1回戦を除く3試合に途中出場していたが、この試合は今大会で一番早い後半24分から投入され「こんなに長く出られるなら得点を取れるし、やってやろうと」燃えた。戦況を冷静に見守り、イメージを膨らませたことが大仕事につながった。スタンドで見守った母・聡子さん(47)は「小さい頃からメンタルは強くなかったけど、高校に入って凄く鍛えられた」と明かし、愛息の活躍を喜んだ。

 青森山田とは昨年12月の御殿場合宿での練習試合(40分×1)で2―0で勝利。この日も平均で6センチ以上も高い相手に持ち味のパスサッカーで堂々と勝負した。司令塔の名倉は「御殿場での試合でも、技術面では相手に全く負けていなかった。全然やれると自信がついた」と振り返る。試合を2日後に控えた7日には三栖フィジカルコーチが疲労の残る渋谷、名倉、上加世田の3人だけに他選手より長めのリカバリートレーニングを課すなど緻密な調整も実り、Jリーグ内定者2人を擁する東北の雄を沈めた。

 進学校のため平日の練習は2時間のみ、グラウンドは野球部と共用など決して環境には恵まれていない。だが、狭いスペースで培ったパススピードと正確な技術が武器となりついに決勝まで上り詰めた。相手は総体王者の東福岡。宮原主将は「失うものは何もない。最高の準備をして優勝したい」。全国制覇はもう決して夢物語ではない。

 ◆戸田 佳佑(とだ・けいすけ)1998年(平10)7月25日生まれ、東京都出身の17歳。3歳から兄の影響でサッカーを始める。東寺方サッカー少年団、FC多摩を経て国学院久我山へ進学。好きな選手はイニエスタ(バルセロナ)。50メートル6秒8。1メートル66、58キロ。 血液型A。






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