米アイダホ州のユタ州境近くで最近殺されたピューマの頭部に、もうひとつの口があり、歯やひげが完全な形で発達していたことが分かって注目を集めている。
州魚類鳥獣当局者らによると、南部プレストン近郊で犬を襲った雄のピューマをハンターが追跡し、州境近くで射殺した。
死骸(しがい)を調べたところ、本来の口以外に頭の上にも歯が生えていたという。州当局が7日、写真を公開した。
当局者らは「このような例は見たことがない」と話している。
原因として考えられるのは、「結合双生児」の一方が母親の子宮の中で死んでしまい、もう一方の胎児に吸収されたケース。あるいは、異常な組織構造を持つ「テラトーマ(奇形腫)」という腫瘍(しゅよう)だった可能性もある。
アイダホ州にはピューマが数多く生息し、狩猟は合法とされている。ピューマは普段、シカなどの野生動物を食べているが、ペットや家畜を襲うこともある。