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大みそかの集団性犯罪に抗議、デモ隊と警察が衝突 独ケルン

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ドイツ西部ケルンで9日、大みそかの12月31日に同市で多発した性的暴行や強盗事件への地元警察の対応のまずさや移民流入に反発するデモ隊が警官隊と衝突する騒乱があった。

戦闘服姿の警官隊はビール瓶、爆竹や石を投げる右派の集団に催涙弾や放水で対抗。警察によると、複数の警官や記者が負傷した。15人が拘束されたが、衝突をとらえたビデオ映像を調べており、逮捕者がさらに増える可能性がある。

デモ参加者は約1700人で、このうちの約500人は中東諸国のイスラム教徒の移住に反対する団体「ペギーダ」の支持者。

多くの女性が被害者となった大みそかの事件はケルンだけでなく、欧州の多くの他都市でも発生したが大半はケルンで報告されていた。同市の警察によると、12月31日の事件に関してはこれまで計379件の被害届があり、このうち性犯罪絡みは約4割を占める。

ドイツ内務省などは8日、性的暴行などに加担した容疑者31人の身元特定を発表し、うち18人がアルジェリア人やモロッコ人などの亡命希望者だったことを明らかにしていた。

ドイツなどの欧州諸国は現在、内戦下のシリアやイラクなどから流入し続ける難民や移民らへの対応策を迫られているが、今回起きた一連の事件は難民らの受け入れに対する世論を硬化させるとの見方も出ている。

この中でドイツのメルケル首相は9日、ケルンなどで起きた事件に触れ、不愉快な犯罪行為と非難。その上で、ドイツの国内法を順守し、社会への融合を誓う難民を歓迎する立場に変更はないと強調した。





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