(事件当時の画像)
民間信用調査会社「帝国データバンク」は12日、京都市の呉服雑貨店が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。同店は、2012年に京都・祇園で歩行者らをはねた軽乗用車を運転していた男性(事故で死亡、当時30)の勤め先。同店を営む女性は「社会的責任による急速な経営難に対処してきたが、業績回復の見通しが立たなくなった」としている。
事故では7人が死亡し、12人が負傷した。14年2月に店側と男性の両親に計約5200万円の賠償を命じる京都地裁判決が確定したほか、昨年10月には約4600万円の賠償を求める別の訴訟も起こされている。同店の窓口になっている弁護士は「賠償状況は把握していない」としている。