法制晩報によると、5日間のドバイ観光を楽しもうと中国上海の空港を出発しようとした親子が、離陸直前に機体から下りるよう当局から求められたことが分かった。原因となったのは子どもの祖母が放った一言だった。
トラブルが起きたのは今月9日の上海浦東国際空港で、1組の夫婦が3歳になる男の子を連れてドバイ行きの航空機に乗り込んだ。しかし、離陸直前になって男の子は突然号泣。「絶対に飛行機から降りる」と大暴れする男の子を客室乗務員や周囲の客も一緒になってなだめたが効果はなく、「お父さんかお母さんのどちらかが一緒に飛行機を降りて、残った方は先にドバイに行っている」との“提案”にも「飛行機が落ちるから何が何でも3人で降りる」と耳を貸さなかったという。
「墜落」という言葉が周囲の旅行客に与える影響を考慮した夫婦は、最終的に親子そろってドバイ行きを断念することを決めた。機体から下りた男の子はようやく泣きやみ、「どうして飛行機が落ちるなんて言ったの?」との母親からの質問には「おばあちゃんが落ちるって言ったから」と回答。これを聞いた母親は「泣くに泣けない」と、3人分の旅行代金2万元(約36万円)余りが無駄になったことを明かしている。