サントリー山崎蒸溜所(大阪府島本町山崎5丁目)は13日、内容を一新した蒸留所内の見学ツアーを開始した。「山崎ウイスキー館」もリニューアルオープンし、初日から大勢の人々がウイスキーづくりの魅力を味わった。
同蒸溜所での製造工程をより分かりやすく伝えるため、昨年11月から見学ツアーを中止し、施設改修を進めていた。さらに、ツアーの内容を充実させるため、1日6回から3回に集約し、各回を約60分から約80分に延ばした。参加者とガイドのコミュニケーションを深めるため、定員も40人から25人に絞った。
この日は、参加者たちがガイドの説明を聞きながら蒸溜室や貯蔵庫などを回った後、テイスティングを体験。シングルモルトウイスキー「山崎」の構成原酒であるホワイトオーク樽(たる)原酒とワイン樽原酒の香りや味を楽しんだ。以前にツアーに参加したことがあるという石橋久吉さん(71)=摂津市=は「定員が減ったことで説明が聞きやすかった。質問もしやすい」と話した。
山崎ウイスキー館では、各種のウイスキーの特長や香りなどを視覚的に紹介した展示エリアが新設され、ギフトショップも改装された。来場者が盛んにカメラのシャッターを切っていた。