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ジャカルタで複数の爆弾攻撃 パリ同時テロに手口酷似の見方

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インドネシアの国家警察は14日、首都ジャカルタ中心部を貫く目抜き通りの警察署近くなどで同日、爆弾や銃による攻撃が複数回発生し、少なくとも6人が死亡したと発表した。襲撃犯の5人も死亡した。

逃走する容疑者もいるとみられ、行方を追っている。

CNN系列局のCNNインドネシアは、国家警察のグナワン副長官の情報として、犠牲者には警官と外国人がそれぞれ1人含まれると報じた。外国人ら10人が負傷したとも伝えた。オランダ大使館は自国国民が1人が負傷し、病院で手術を受けていると述べた。

容疑者の掃討作戦は続行しており、襲撃犯の人数や標的となった場所の数などは不明だが、計画的な犯行とみられている。現場のタムリン通りには欧米系のチェーン店も多く出店している。

犯行声明は出ていない。ただ、昨年11月にパリの複数の場所で発生した同時テロの手口との類似性に注目する見方が出ている。CNNの治安問題アナリストは過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の攻撃の特徴がみられるとも述べた。

ジャカルタでは2009年、高級ホテルの「マリオット」と「リッツ・カールトン」の2カ所で起きた同時テロ以来、最悪の襲撃事件となった。

インドネシア国家警察の報道担当者は標的の1つは、客の出入りが多いショッピングセンター「サリナ・タムリン・プラザ」近くの警察署だったと言明。襲撃犯は攻撃に手りゅう弾を用い、警官と銃撃戦を交わしたとも語った。

別の標的は同センターに近い米系のコーヒーチェーン「スターバックス」の店だったとみられる。同店の窓ガラスは吹き飛ばされた。ツイッターには、この店の外で起きた爆発の模様をとらえた民間人撮影のビデオ映像が掲載された。

警官隊はスターバックスが入る事務所ビル「スカイライン・ビルディング」に入り、他の襲撃犯の追跡などに当たった。

事件の目撃者はCNNに、同僚と共に5~6回の爆発音が連続して聞こえたのを確認したと証言。勤め先のビルは封鎖されたという。

インドネシアは世界最多のイスラム教徒人口を抱えるが、世俗派が政権を握っている。ただ、国内にはISIS支持者が少数いるとされる。

同国ではイラクやシリアで戦闘経験や訓練を積んだインドネシア人が帰国し、国内で問題を起こすことへの大きな懸念が生まれていた。同国ではここ数週間、軍がISISに忠誠を誓う組織「東インドネシア・ムジャヒディン」の掃討作戦を進めており、警察当局は警戒態勢を強化していた。

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は14日、事件発生を受け同国は屈しないとの決意を表明。「我々は今回のようなテロ行為を恐れず、打ち負かされるべきではない」と強調した。




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