デンマークの玩具会社レゴは12日、ブロックの大量注文への対応についてのガイドラインを改定したと明らかにした。
これまでは大量注文があった場合にはプロジェクトのテーマや目的について尋ねていたが、今後はやめるという。
これは、レゴのブロックが「特定の政治問題」のために使われるのを避けることを目的とした従来のガイドラインが「誤解」されたことを受けての措置だ。
レゴは昨年、中国の人権活動家で芸術家の艾未未(アイウェイウェイ)氏の作品作りのための大量注文を断り、「検閲だ」との批判を浴びていた。
昨年10月24日、艾氏は写真共有サイトのインスタグラムにこう投稿した。「9月にレゴは、ビクトリア(オーストラリア)のナショナルギャラリーで展示する作品の製作に向けた艾未未スタジオの大量注文を、『政治的な作品にレゴを使うことは認められない』として拒否した」
この時レゴの広報担当者はCNNに対し、艾氏のケースについてはコメントはできないとしながらも「政治的なプロジェクトや文脈でのレゴ利用については、世界的なレベルで積極的な関与や支持を控えている」と説明していた。
新ガイドラインでは、大量発注者に対して理由を聞かない一方で、作品が公共の場で展示される場合には「レゴ・グループが特定のプロジェクトを支持・承認することはない」点を明示するよう発注者に求めている。