解散騒動の衝撃がいまだおさまらない人気アイドルグループ、SMAP。所属事務所とクーデターを仕掛けた女性マネジャーの構図は、さながら長年のライバル関係だった木村拓哉(43)と中居正広(43)の“代理戦争”の様相を呈している。ここに来て中居が急転、反省しているという情報もあるが、簡単に元のさやに戻れるほど事態は甘くないようだ。
バラエティー番組のMCなどで才覚を現した中居と、ドラマや歌で人気を高めた木村。今回の解散騒動でも、2人の動向が事態をより深刻にしているのだ。
「もともと同い年の中居と木村は互いに強烈にライバル視していました。ライブでも、4人とは違う振り付けをいれる中居と、一人だけギターを抱える木村など、2人の張り合いがグループを引っ張ってきたともいえる」とベテランの芸能リポーター。
騒動で中居は女性マネジャーにいち早く追随したが、妻の工藤静香や2人の子供のことを思い“大人の判断”を選んだ木村。そんな木村に、中居は「なぜついてこないのか」と周囲に不満を漏らしていたという。
解散報道直前の9日に放送されたラジオ番組で、中居は「(今年は)どんな年になるんだろうね。イヤな事あるんだろうな。スルーするんだろうな。見て見ぬフリすんのかな」と、今後起きるであろう騒ぎを見越したような発言をするほど決意を固めていた。
女性マネジャーには大手プロダクションの後ろ盾がついたとの情報もあるが、マネジャーによる引き抜き・独立は“御法度”とされる業界。独立した側にとって、今後の活動も決して安泰ではないだろう。
こうした事態を招いたことに、中居の決意は揺らいでいる。反省し、「SMAPに残りたがっている」との情報もある。15日付のスポーツニッポンは、中居が多くの知人に後悔の念をにじませるメールを送ったと報じた。
残る稲垣吾郎(42)、草●(=弓へんに剪)剛(41)、香取慎吾(38)の3人も早くも翻意しているという。
事態は甘くはない。「このまま中居たち4人が事務所に残ることは、当初から残留の意向を示していた木村に対し筋が通らないと、事務所側も簡単には受け入れられない状況だ」と芸能関係者は話す。
だが、まだ救いの道は残されている。騒動後、中居ら4人は、事務所社長のジャニー喜多川氏や、副社長のメリー喜多川氏に直接会っていない。このため、グループ継続を求める強いファンの声を受けた形で、4人が直接謝罪をすることで、急転“手打ち”となる可能性も残されているという。
残留が認められたとしても、いったん反旗を翻した4人には、重いペナルティーが科される可能性が高い。「1年以上の自粛、謹慎処分ということも十分にありえる」と放送関係者。
もとは女性マネジャーと事務所の方針の行き違いが発端だが、メンバーが動かなければ収拾がつかない状況だ。
木村は15日、TOKYO FM「木村拓哉のWhat’S UP SMAP!」に出演するが、いったい何を語るのか。