2016年1月15日、環球時報は、今年6月と発表された上海ディズニーランドの開園を前に、香港の観光業界が戦々恐々としていると報じた。
米ウォルト・ディズニーは今月13日、中国本土初のディズニーランドとなる上海ディズニーの開園日を6月16日と発表した。「中国的な要素」が織り交ぜられる上海ディズニーはサッカー場56個分の広さで、パークと2つのホテル、レストラン・ショッピングエリアなどで構成。入場料金や営業時間などは追って発表される見通しだ。
一方、香港では2005年に香港ディズニーランド・リゾートがオープン。入場料金はこれまで4度引き上げられ、最近では昨年11月に大人の1日チケットが499香港ドル(約7600円)から539香港ドル(約8200円)へと調整された。規模は上海ディズニーより小さく、香港の観光業界には上海に客を奪われるのではないかとの不安ムードが漂っているという。
香港のある議員によると、香港ディズニーの2014年の入場者数は延べ750万人で、うち48%が本土からの客だった。上海ディズニー開園後は本土客が毎年100万人減る可能性もあると見ており、「特に上海以北からの客足への影響は大きい。上海ディズニーの料金体系によっては香港に近い広東などにも影響が及ぶ恐れがある」と語る。さらに、旅行業界関係者からも東南アジアの観光客が新鮮さを求めて上海ディズニーにシフトすることを懸念する声が上がっている。