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イランが米国人5人釈放 米も拘束のイラン人7人を釈放

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米政権高官らが16日に確認したところによると、イランで拘束されていた米国人計5人が同日までに釈放された。イランのメディアが当初、米国人4人の釈放を伝えていた。米国はこれと引き換えに、拘束していたイラン人7人を釈放した。

国際原子力機関(IAEA)は同日、イランが欧米など関係6カ国との合意を守っていると発表。これを受けて欧米側がイランに科していた経済制裁のうち、少なくとも一部が解除された。

イランがこれに合わせて釈放したのは、2014年に同国で拘束され、スパイ行為などの罪に問われていた米紙ワシントン・ポストの元テヘラン支局長のジェーソン・レザイアン氏と、11年に拘束されスパイ行為などで一度は死刑を言い渡された元海兵隊員のアミル・ヘクマティ氏、12年に拘束され国家転覆を図ったとして禁錮8年の判決を受けたキリスト教聖職者のサイード・アベディニ氏ら4人。4人目の人物については、名前以外の情報がほとんどない。

米国側はこれと引き換えに、制裁に違反したとして拘束していたイラン人7人を釈放した。さらに身柄引き渡しの見通しが立っていなかったイラン人14人に対する起訴の取り下げにも合意した。

米当局者らによると、収監者の相互釈放をめぐっては1年以上前から水面下での交渉が続いていた。米国側は国務省の対ISIS有志連合特使を務めるブレット・マクガーク氏が交渉に当たった。ケリー米国務長官は、核合意の成立によって実現が早まったとの見方を示した。

釈放された5人目の米国人は最近拘束された学生で、相互釈放とは別扱いとされる。米当局者は16日夕の記者会見で、5人のうちこの学生だけがすでにイランを出発したと語った。

米国はさらに、07年にイランを訪れたまま行方不明になっている中央情報局(CIA)要員のロバート・レビンソン氏の捜索に、イラン側が引き続き協力するよう求めている。





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