パリのオルセー美術館に展示されているマネの裸婦画「オランピア」の前で裸になり、作品中の女性と同じポーズで横たわった女が、公然わいせつ容疑で逮捕された。
女の弁護士が17日、明らかにした。
逮捕されたのはルクセンブルクのアーティスト。弁護士は「(女は)他の観覧者の反応を撮影するためにカメラを身に着けていた。芸術的なパフォーマンスだった」と話した。美術館の広報担当者は「警備員が展示室を閉め、服を着るよう頼んだが、拒否されたので警察に通報した」と説明している。
この女は2014年5月にも、オルセー美術館に展示されている裸婦の股間を間近で描写した写実主義画家クールベの絵画「世界の起源」の前で、自身の股間を露出する騒ぎを起こした。
娼婦を描いたとされる「オランピア」は1865年の公開当時、神話などの登場人物ではない生身の女性を題材にしたとして物議を醸した。