インドネシアの警察責任者は16日、首都ジャカルタの繁華街で起きた爆破テロに関連して12人を逮捕したと発表した。
事件ではインドネシア人とカナダ人の2人が死亡、26人が負傷した。また爆発と警察との銃撃戦で実行犯4人が死亡した。警察は当初、5人の実行犯が死亡したと発表していたが、16日の発表によると確認されたのは4人だった。現場からは高性能の不発弾などが複数見つかった。
ハイティ国家警察長官によると、当局はその後、国内各地で計12人を逮捕した。このうち1人は、事件の首謀者とされるインドネシア人、バハルン・ナイム容疑者からの送金を受け取っていた疑いがある。
ナイム容疑者は事件の犯行声明を出した過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメンバーで、シリアのISIS本拠から犯行を指揮したとみられる。送られた金は犯行の資金として使われたという。
ハイティ長官によれば、警察は依然として厳戒態勢を取っている。長官は理由のひとつとして、新たな攻撃の可能性を示唆する暗号メッセージを傍受したと述べたが、脅威の詳細は明らかでない。
ナイム容疑者は2010年、爆発物を不法に所持していた罪で2年半以上の禁錮刑を言い渡された。その後出国し、現在はISIS幹部としてシリア北部ラッカで活動している模様だ。ISISの東南アジア支部を設立し、インドネシアやマレーシア、フィリピンにいる同調者の統合を図っているとされる。