中国中央人民ラジオのニュースサイトによると、中国では一般に、女性が就職活動する際、「未婚」であることが「既婚で子どもあり」よりも不利になるという。
記事によると、中国では、女性求職者に対し「恋人はいるか」「結婚は何歳ごろを予定しているか」などプライバシーに関する質問が当たり前のように行われる。就職活動において最も差別を受けているのは「既婚で子どもがいない女性」(52.17%)と「結婚適齢期を過ぎた未婚女性」(28.25%)という調査結果もある。「子どもがいる女性」は「既婚で子どもがいない女性」よりも、また「既婚で子どもがいない女性」は「未婚女性」よりも有利になる。
企業側としては、未婚女性の場合、家庭が仕事の妨げになることは少ないが、簡単に会社を離れてしまうという問題がある。例え会社に居続けてくれたとしても、結婚休暇や出産休暇が控えている。結婚相手探しに躍起になる大学4年の女子学生や、「子どもを抱えて」卒業証書を受け取る大学院生の話題がたびたびニュースになるのは、こうした背景があるためだ。
記事では、中国では今年から「一人っ子政策」が全面廃止され、全ての夫婦に2人目の子どもを持つことが認められたことを挙げ、「就職において女性が未婚なのか既婚で子どもがいるのかという違いは、大きな問題とならなくなるだろう」と伝えている。