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自転車レースで「隠しモーター」、史上初の技術不正が発覚

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国際自転車競技連合(UCI)は31日、UCIシクロクロス世界選手権(UCI Cyclo Cross World Championships 2016)に出場したベルギー人女性選手の自転車から、隠しモーターが見つかったと発表した。UCIは、トップレベルの大会でのこのような事例は史上初だとしている。

 UCIのブライアン・クックソン(Brian Cookson)会長はこの日、「技術的な不正があったことはまったくもって明らかだ。隠しモーターがあった。隠すことは何もない」と語った。

 30日に行われたU-23女子の部に出場したフェムケ・ファン・デン・ドリエッシュ(Femke van den Driessche、ベルギー)の自転車は、同選手がレースを機械的な問題により棄権した後、押収された。

 優勝候補だった19歳のファン・デン・ドリエッシュは、隠しモーターのついた自転車を故意に使用したことを否定。自分の自転車に似ているが、友人のものであり、レース前に誤ってチームのスタッフが用意したと語った。

 ファン・デン・ドリエッシュはベルギーのテレビ局に対し、「私の自転車ではありません。友達のもので、似ているんです。友人は土曜日(30日)にコースを回って、トラックに自転車を置いたんです。メカニックはそれが私のものだと思って、きれいにして、私のレースのために準備したんです」と明かした。

「ひどい気分です。大きな問題なのは分かっています。調査に対する怖さはありません。私は何も間違ったことはしていません」

 不正が認められれば、選手には失格や6か月の出場停止処分、そして最高20万スイスフラン(約2400万円)の罰金が科されることになる。

 クックソン会長は、「これについての可能性という話はこれまでも耳にしていた。われわれは不正の可能性に敏感であり、数か月にわたって何台もの自転車やいくつもの大会で調査を行ってきていた」と付け加えた。

「私にもUCIにも、どんな形の不正もしない選手たちを守る責任がある。正しい選手がレースで勝てるように全力を傾けている」

「このようなテクノロジーに対しては、さまざまなテスト方法を調査してきており、昨日も数台検査したところであの一台が見つかった。今大会、そして今後の大会でも検査を実施していく」







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