石坂浩二イジメ問題が波紋を呼んでいる。
1994年の番組開始当初から『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)の司会を務める功労者でありながら、最近2年間にわたり発言部分の大半をカットされていた石坂浩二。この事実がスクープ報道された背景について、芸能記者が話す。
「昨年10月、石坂は個人事務所から大手のプロダクション尾木に移籍しました。この件をスクープした週刊誌は尾木プロと関係が深いため、同誌のスクープにつながったのです。個人事務所だとどうしてもメディア関係とのパイプは薄くなってしまうし、石坂本人は穏やかな性格なので、テレ東に意趣返しをしてやろうという気もなかったようです。石坂が2年前から尾木プロ所属だったら、間違いなく今回の事件は起こっていなかったでしょう」
スポーツニッポンは、制作会社プロデューサーが石坂へのイジメを行なっていたと報じているが、制作会社関係者が話す。
「局のプロデューサーを超えて、制作会社のプロデューサーが横暴を振るうという事態は、通常では考えにくいです。どんなに年が離れていても、制作会社の人間は“局P”に頭が上がらないです。仮に制作会社のプロデューサーが石坂さんへイジメを行なっていたとしたら、それを止めなかったテレ東のプロデューサーに責任があります。加担していたとみなされても反論できません。今回のイジメ問題について『どの局も同じ』という意見も散見されますが、他局ではタレントが個人事務所だからといって、こんなヒドい扱いしません」
悪質な石坂イジメ問題が話題を呼んだことで、2月2日の放送では14.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)という高視聴率を獲得したものの、テレ東のイメージダウンは免れない。
「テレ東には、低予算を言い訳にすれば何をしても構わないと思っているプロデューサーがいるのは事実です。深夜帯の番組で、ベテラン構成作家に1本5000円しか支払わなかった人もいるほど。1本の番組をつくるためには、何度も会議に出て、台本を書いて、プレビューを観てとかなりの労力を要し、1~2カ月はかかります。それでも、局Pは『テレ東は金がないから』と言えば済むと思っている。『テレビで仕事したいんだろ?』『仕事を振ってやっている』という本音をオブラートに包みながら言う局Pもいますよ。世間では『低予算なのにテレ東はおもしろい』と評価されているテレ東ですが、その裏では当然のように下請けを低賃金で奴隷のように扱っているのです」(同)
今後、テレ東の実態が注目されるかもしれない。