米カリフォルニア(California)州ラホヤ(La Jolla)の海辺のレストランで、店内に迷い込んで眠っているアシカの赤ちゃんが発見・保護された。
飢えて衰弱した雌の赤ちゃんアシカがいたのは、レストラン「マリンルーム(Marine Room)」の海が一望できるテーブル席。2日朝、清掃に入ったスタッフが座席にもたれかかるようにして眠っているのを見つけた。
「メニューを見せてもらえる?と言われたから、ご予約はお済みですか、と聞いたよ」と、同レストランを21年間経営しているフランス人シェフ、ベルナール・ジュリアス(Bernard Guillas)さんは冗談を飛ばした。
レストランの通報を受け、近くのマリンパーク「シーワールド(SeaWorld)」のスタッフが赤ちゃんアシカを保護した。ジュリアスさんによると、本来なら18キロほどあるはずの体重は9キロしかなかったという。海洋では、気候変動に伴う海水温度の上昇によって食物連鎖の崩壊が警告されている。
シーワールドの専門家は、左のまぶたがはれて目が開けないが、回復を待って海に帰したいと話している。