韓国アイドルグループに所属する台湾出身女性を「台湾独立派」などと中傷し、謝罪させた台湾生まれのタレント、ホアン・アン(黄安)氏が7日未明、中国大陸から台湾に帰省した。桃園空港では居合わせた市民から「売国奴」などと罵声を浴びせられる一幕もあった。
ホアン氏は旧正月(今年は2月8日)を前に3日にも帰省するとみられていたが、直前で取り止めていた。同氏の言動をめぐっては台湾市民からの非難が高まっている。
駆けつけたメディアに「明けましておめでとうございます」と挨拶したホアン氏。一部ではすでに中国大陸籍を有しているとの情報があり、入境時には別室で約16分にわたって面接を受けた。提出すべき書類が本物か確認されたとみられ、その後入境を許可された。
別室から出てきたホアン氏は、中華民国のパスポートなど関係書類を高々と挙げ「大陸籍の取得」がうそであるとアピール。同氏を検挙しようとした人は謝罪すべきだと語り、家族の運転する車で空港を後にした。