(俳優のジョニー・デップ。今回は、実業家のドナルド・トランプ氏を演じた)
俳優ジョニー・デップが変わった役を演じるのは珍しくないが、このたび演じたのは、米大統領選で共和党からの候補者指名を目指している不動産王ドナルド・トランプ氏の役だ。
デップが主演したのはコメディー動画サイト「ファニー・オア・ダイ」で公開されたパロディー映画。トランプ氏の書いた書籍「トランプ自伝――不動産王にビジネスを学ぶ」の映画化という体裁を採っている。
ファニー・オア・ダイのオーウェン・バーク編集長はCNNに対し「このプロジェクトに関わった人たちはみんなとてもクールで、非常にいい関係を維持している」と述べた。「プロジェクトを(公開まで)秘密にしておくことの重要性も理解してもらった。インターネットは驚きが肝心だという点を理解してくれたし、もちろんずいぶんとお願いもした」
この映画は、いったん制作されたものの長らく行方不明だったという設定になっている。冒頭で映画監督のロン・ハワード(本人役で出演)が、当初は1988年に放映予定だったがテープが行方不明になり、「昨年夏になってアリゾナ州フェニックス郊外の不要品セールで発見された」と解説している。
監督はジェレミー・コナー。脚本を手がけたのは風刺紙オニオンの編集長だったジョー・ラダッゾだ。トランプ氏の妻イバナ役はミカエラ・ワトキンスが演じている。
テーマ曲を歌ったのは、1980年代に「フットルース」などの映画主題歌で大ヒットを連発したケニー・ロギンスだ。