魔法世界を舞台にした人気小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者J.K.ローリング氏は10日、同シリーズのウェブサイト「ポッターモア」で、今夏にシリーズ第8作となる書籍が出版されると明らかにした。
新作「ハリー・ポッターと呪われた子ども」は、この夏に上演される舞台作品だ。書籍は「特別リハーサル版」と銘打たれたその脚本で、上演初日の翌日である7月31日に売り出されるという。
シリーズ初の舞台化となる本作は、ローリング氏とジャック・スローン氏、ジョン・ティファニー氏共作の新しい物語を下敷きに、スローン氏が脚本に書き下ろしたものだ。
小説の最終作「ハリー・ポッターと死の秘宝」のエピローグでは、3人の子どもの父親となったハリーが、ホグワーツ魔法学校に向かう子どもたちを見送るシーンが描かれていたが、新作はこの後日譚となる。ハリーは魔法省で働いており、息子のアルバスとともにポッター一家が背負う過去や闇の勢力と戦う。
ただし出版社によれば、脚本は決定稿ではなく、舞台のプレビュー公演期間に脚本に手が加えられる可能性もある。そこで「コレクター向け決定版」の脚本も後日、出版される予定だという。
「ハリー・ポッター」シリーズの小説は全世界で4億5000万部以上を売り上げるベストセラーとなっている。