サウジアラビアのジュベイル外相は14日までに、ミュンヘンでCNNとの単独インタビューに応じ、シリアの内戦が政治的解決に至らない場合は同国のアサド大統領を「強制的に排除せざるを得ない」との考えを改めて示した。
ジュベイル外相は「アサド大統領が退陣しなければならないことに疑いはない。政治的な交渉によって去るか、武力で排除されるかのどちらかだ」と断言。また「アサド大統領は確実に弱体化し、すでに終わっているというのが私の考えだ」と語った。
さらに「我々は交渉が成立するようできる限り努力する。うまくいかないとすれば、それはシリア政権や支援勢力側の強情さのせいだ。この場合、アサド大統領を武力で排除する以外に選択肢がないことは明白になる」と強調した。
サウジがシリアへ地上部隊を派遣する可能性については、「米主導の連合という枠組みで派遣が決まればそれに参加し、特殊部隊を送る用意がある」と述べた。
シリア内戦をめぐっては、国連が仲介した和平協議が開始直後に中断したばかり。当地で開かれているミュンヘン国際会議では、米国のケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が、人道物資を届けるための一時的な戦闘停止に向けた合意を発表した。
しかし国連のエリアソン国連副事務総長はCNNに、合意が実行に移されるまで和平交渉の再開を検討することはできないと語った。