棒の先にスマートフォンなどを取り付けて自分を撮影する「自撮り棒」の使用を禁止する動きが、京都市内の寺社で広がっている。外国人観光客を中心に利用者が増えたのを受けて、注意を呼びかけるところもある。
2、3日に八坂神社(東山区)であった節分祭。境内は、芸舞妓(げいまいこ)らがまく福豆を拾おうとする人で混み合っていた。舞殿の柱には、日本語と英語で「自撮り棒使用禁止」とイラスト入りで表示。使用しないよう求める放送も繰り返された。それでも自撮り棒を使って撮影する人はいた。
神社によると、昨年から外国人観光客による使用が目立つようになった。通常は自撮り棒の使用に規制は設けていない。だが節分祭では接触などのトラブルが増えると考え、初めて使用禁止を打ち出した。