日本統治時代の建物が多く残る台北市内の北門周辺で、都市の美化などのために今月7日から行われていた跨線橋の撤去工事が13日に終了。上空を覆っていた無機質な構造物がなくなり、約39年ぶりにすっきりとした景観を取り戻した。
同跨線橋は以前地上を走っていた台湾鉄路・縦貫線の線路を跨ぐために建設。台北・新北両市境の淡水河にかかる忠孝橋の一部とされていたが、1989年の鉄道地下化で本来の役目を終えたほか、周辺景観を損ねるとして柯文哲台北市長が撤去を決めた。
だが、工事に伴い地上との接続部では車線が減少。ラッシュ時には深刻な渋滞の発生が懸念されている。
旧正月連休後の仕事始めとなった15日午前は、渋滞を見込んで別の橋へ混雑が分散したほか、警察官の誘導などによりスムーズな車の流れがみられた。
同市の鍾慧諭交通局長は「80点」と評価する一方、新北市の関係者は「今後1週間は様子をみる必要がある」としている。