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覚醒剤「群馬は確実に買える地」 暴力団関係者に取材

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覚醒剤取締法違反容疑で2日に逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)は、群馬県内で覚醒剤を調達していた疑いが強まっている。太田市内で清原容疑者に覚醒剤を売ったとして、みどり市に住む小林和之容疑者(45)が逮捕された。覚醒剤を大きな資金源とする暴力団の関係者は「群馬は県外の常習者から、『確実に買える地』と便利がられている」と話す。実態を追った。

 「どこでもだれでもいつでも買える場所。東京から新幹線で1時間ちょっと、車でも2時間ほどの群馬は県外の愛好者の間で重宝がられている」

 かつて覚醒剤の密売にかかわり、いまも流通事情に詳しい暴力団元幹部は取材にそう答えた。

 密売にかかわるのは大半が暴力団だ。厳しい取り締まりで資金集めが難しくなるなか、覚醒剤は特殊詐欺と並んで彼らが頼みとする資金源になっている。

指定暴力団の多くが組織的にメキシコやミャンマーなどから密輸し、傘下組織を通じて売りさばいているという。県内にも稲川会や松葉会、山口組、住吉会といった指定暴力団系の組織がある。

 清原容疑者に覚醒剤を売ったとして警視庁に逮捕された小林容疑者は、暴力団関係者によるとかつて、ある指定暴力団系組織と親しかったという。

 傘下組織は、船や飛行機で東京などに運ばれてきた覚醒剤を、必要に応じて群馬から取りに行く。受け渡し場所は5キロ以上だとホテル、1キロ以下なら繁華街の喫茶店だという。ある組織は1グラム6千~8千円で仕入れ、傘下組織の影響下の密売人に1万2千~1万5千円で売る。密売人はこれを2万5千~3万円で売っている。

 警察庁はいまの末端小売価格を1グラム7万円というが、元幹部は「出回る量が一時より増えたため価格が下がっている」と話す。





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