アルゼンチンのリゾートビーチ、サンタ・テレシータで起きた悲劇が物議を醸している。
先日、ラプラタカワイルカの赤ちゃんが観光客によって海から捕獲され、まるでトロフィーや神輿のように持ち上げられパレードが始まった。たくさんの人たちに触られ、イルカと一緒のショットを撮ろうと自撮りが行われる中、照りつける日光で脱水症状を起こした赤ちゃんイルカは急速に弱っていく。
そして、憐れなことに絶命してしまったイルカの赤ちゃんは、なんと砂浜にうち捨てられるという事態に。さらに、この死んでしまったイルカも珍しそうに多くの人たちが写真撮影をする光景がSNSで拡散された。
こうした人間の自分勝手な行動に、動物愛護家だけでなく多くの人たちが激怒。「人類にはうんざりだ」「愚かな人間こそ環境への最大の害悪」「自撮り行為はもともと病気みたいなものだが、これはひどすぎる」といった批判がなされ、欧米の各メディアもこれを取り上げることになった。
ネットでは「ラプラタカワイルカはレッドリストにも記載されている稀少動物。野生動物に触れるだけでなく、あのように水から出してしまってはこんなことになるのは当然だ」「21世紀にもなって人間は全く成長していないのではないか」「あれだけの人がいるのに誰も止めようとしない。それが恐ろしいよ」「同じ目に遭わせてやりたい」と怒りの声が渦巻いている。
(ナリナリドットコム)